AYAKO

癌を受け止めた夜

「たぶん癌でしょう」という診断を受けた後、職場に戻って早々に仕事を切り上げ、いつもより早めに帰宅しました。

一人、ぽつんとソファに座ると、じわりと涙が出て来ました。

この時のわたしは、まだ、乳癌という病気のこともよく知りませんでした。

癌は、自分を責める気持ちが強い人や罪悪感が強い人がなりやすい病気。なんとなく、そんな印象を持っていました。

ところが、自分が癌だと言われてみると、それとは少し違う気がする。そんなに簡単にカテゴリーできないと感じました。

なぜ、わたしが?

わたしは、すぐに調べ始めました。

当たり前ですが、癌が身体のどこに現れたかによって、傾向が異なります。

左胸の乳癌にかかりやすいのは、こんな人でした。

  • 自分さえ我慢すればと、無理をしてしまう人
  • 優しくて断れず、他人を優先してしまう人
  • ハードワーカー。身体を酷使して休まない人

ガーン。なんということでしょう!

これらは、まさにわたしでした。

癌になるまで、自分が無理をしていたことに気がつかないなんて。自分に対して、なんて申し訳ないことをしたのだろうと、涙が止まりませんでした。

こうなったのも仕方がない。そして、こうして見直す機会が貰えたのは、なんとありがたいことかと思えました。

癌は、「もう無理だよ!生き方を変えて!」という、身体からの強いメッセージでした。

わたしはただ、さめざめと涙を流しながら、自分に起きていることを受け止め始めました。

そうすると、それまで異物のように感じていた胸のしこりも、愛すべき自分の一部なのだと思えました。

心の内の、癌をつくるような不完全な部分だって、愛すべきわたしの一部でした。そして、不完全さと完全さは、矛盾するようだけど、わたしの内に同時に存在していました。

ありのままの自分を受け入れて愛するとは、こういうことなのかと、しみじみと感じ入りました。

その日の夜遅く、仕事を終えた彼に一部始終を話し始めると、また涙が止まらなくなりました。彼はわたしの隣に、じっと座っていました。一緒に受け止めている。そんな感じでした。

ひとしきり泣いて落ち着くと、わたしは小林健さんの『長生きしたけりゃ素生力をつけなさい』という本から、健先生が癌を自分で治した方法を読み上げて彼に聞かせました。

「結構大変だよね、やれるかな?」と言いながら、この時にはもう、癌は自分で治すのだと決めていました。


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