AYAKO

びわの葉を使った手当と、季節ごとの自然の恵み

徳島を訪ねた時に教えてもらった春の野草の季節が終わる頃、こんどはびわの情報が方々からやって来ました。

びわの温灸は癌の自然療法ではよく知られていて、自分でもやってみようと思ったこともあったのですが、生の葉やもぐさを買う必要があって、なんとなく面倒に感じてそのままになっていました。それよりは聡哲先生の鍼灸院に行くほうがいいなと思ったりもしていました。

ある日、友人が東城百合子さんの『薬草の自然療法』を貸してくれました。次の日にまた会う約束があったのですが、それまで貸すから読んでみてほしいと言うのです。

その本の最初にはスギナの情報が掲載されていて、スギナブームの真っ只中だったわたしは、喜んで借りることにしました。その時「どうやら、びわが最強みたいだよ」と教えてもらい、「へぇ」と言いながら、急いでその本を読みました。

偶然にもその日、その場に居合わせた友人が、近日訪ねる親戚の家にびわの木があると言います。

採って来ようか?と言ってくれて、数日後には大量のびわの生葉を届けてくれました。

友人は、葉っぱと一緒に、亡くなった親戚のおばさんがびわの自然療法について纏めていたという手作りの本も持って来てくれました。

その本の内容は、前述の東城百合子さんの『薬草の自然療法』のびわの項目に、さらに詳しい内容を追加したものでした(後から東城さんの息子さんの著書『ビワの葉自然療法』に掲載されている内容だとわかりました)。

一週間の間に二度もびわの自然療法の情報がやって来たわけです。そのうえ、びわの葉も大量にあります。

そんな訳で、いよいよびわの葉を使った手当てを試してみることになったのですが、もぐさを使う温灸はやはり面倒に思えたので、本に紹介されていた、こんにゃくを使ったびわの葉の温湿布を採用することにしました。

びわの葉の温湿布とは、びわの葉のおもて面を患部に当てて、10分間煮て温めたこんにゃくをタオルに包んで葉の上に載せるというもので、30分ほど、そのままじっとしていると、葉が温められることによって、アミグダリンなどのびわの薬効成分が体内に届くのだそうです。

最初はこんにゃくが臭くて閉口しましたが、そのうちに慣れて、いまではすっかり気に入っています。

ほかにも、びわの葉をお茶にして飲んだり、玄米焼酎に漬けてびわの葉エキスを作ったり(完成するのは秋ですが)、温湿布に使った後の葉はためておいてお風呂に入れたりして楽しんでいます。特にびわのお風呂は気持ちが良いです。

こんなに色々なことに使えているのは、最初に本を貸してくれた友人が、高知から自生しているびわの生葉を送ってくれているからで、本当にありがたいことです。

 洗ったびわの葉

洗ったびわの葉

 びわの葉は、琺瑯のたらいで煮出した抽出液をお風呂に入れます

びわの葉は、琺瑯のたらいで煮出した抽出液をお風呂に入れます

さて、びわの種には、葉の1000倍以上のアミグダリンが含まれると言います。アミグダリンは、ビタミンB17とも呼ばれる青酸配糖体の一種。名前からイメージする通り毒性があるのですが、癌細胞を死滅させる効果があるとも言われています。

つい昨日、オーガニックのびわが売っていたので美味しくいただいて、ついでに種を手に入れたのですが、種をそのまま食べるとはっきり言って相当不味い。毒だから苦いのです。

種を1日2個食べて癌が治ったという話も本に載っていたので試してみたかったのですが、このまま食べるのは気が進まないので、お酒か酢に漬けてみようかと思います。

そうそう、今年は青梅ジュースと梅酒を仕込んだのですが、青梅にもまた、アミグダリンが含まれます。

アミグダリンは、種や未熟な実に含まれるのだそうです。

それを砂糖やお酒に漬けるのは、毒を分解して、身体に良い成分だけをいただくため。先人の知恵はすごいですね。

梅雨頃に果物屋さんに並ぶ、びわ、青梅、杏などはみんなアミグダリンを含む果物。

何々が癌に効く、と言ったりしますが、実は、その季節のものをいただいていれば、自然と一番必要なものが摂れるように出来ているのではないかな?と思う今日この頃です。

 洗った青梅。黒砂糖を使ってシロップをつくりました。

洗った青梅。黒砂糖を使ってシロップをつくりました。

 梅酒用には熟して桃のような香りがしてから氷砂糖で。

梅酒用には熟して桃のような香りがしてから氷砂糖で。


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