情報収集期。癌の本を読み漁る

癌を自分で治す。そう決めたものの、何から手をつければ良いかわからず、まずは小林健さんの本を頼りに、食事を制限することを始めました。

肉、魚、揚げ物、白砂糖、お酒、乳製品。
健先生は癌の患者に、基本的にこれらを食べるのをやめるようにアドバイスしているそうです。食品添加物や化学調味料などは、もちろん摂りません。

普段から、家ではなるべくオーガニックの食品を選んで野菜中心の食事をしていたので、自分の食生活は決して悪くないと思い込んでいましたが、ケーキやアイスクリームが大好きなわたしにとって、白砂糖と乳製品を摂り過ぎていたのは盲点でした。習慣になっていたせいで、過剰に摂っていることに気が付かなかったのです。

まず、これらをやめて玄米菜食に近い食事をしながら、自分なりのやり方を見つけていくことにしました。

食事療法に限らず、基本的に自然療法を望んでいましたが、この時点ではまだ、治療方法を限定せずに幅広く癌の情報を集めようと思っていたので、情報が偏らないように、癌の三大療法を肯定する、西洋医学の医師が書いた本も読みました。

癌の三大療法とは、手術療法、薬物療法(いわゆる抗がん剤)、放射線療法です。

最初に幅広い情報を集めるのは、わたしがいつも採っている情報収集の方法です。色んな情報の中から、自分に合うものを偏見なく選ぶために、まずはフラットな視点で色んな情報に目を通して、自分がこれだと思ったものを選んでいきます。ネガティブな意見にも必ず目を通して、自分がどう感じたかで選びます。

たくさんの情報にアクセスできるようになったいま、情報を選ぶ力はとても重要です。一見素晴らしい情報が、トンデモ情報だということも少なくありません。インターネットでは、情報の真偽に関わらずあっという間に拡散してしまうので、特に注意が必要です。

最初の段階で目を通す情報は多くなってしまいますが、こうして選んだ情報は、自分にとって、信頼できる情報となります。自分で納得して選んだものだから、以後、迷うことが少なくなります。

三大療法に次いでよく知られる、免疫療法については、基礎知識をいくらか持っていました。たまたま、仕事で癌の免疫療法を開発している企業とお付き合いがあり、何年か前に、免疫療法を紹介する原稿を書いたことがあったのです。

そのお陰で、多少の専門用語を知っていて、楽に、次々と読み進めることが出来たのは幸運でした。

もちろん、食事療法をはじめ、自然療法の本はたくさん読みました。

最初の頃に読んだ、寺山心一翁さんの『がんが消えた(ある自然治癒の記録)』は、こういった体験記には珍しく情緒的で、情景までも伝わってくるような描写が好みで、夢中になって読みました。

この本に、療養中の寺山さんが、朝、小鳥たちが鳴きはじめる時間を突き止めようと調査をするエピソードがあります。それを読んで、「この人とは、すごく気が合いそうだな」と思いました。わたしも、そういった調査や実験が大好きだからです。

そして「わたしに似た感覚を持った人が癌を治した方法なら、わたしにも合うかもしれない」と思いました。

この本をきっかけに見つけた、腫瘍内科学の専門家、ケーリー・ターナー博士の『がんが自然に治る生き方』も、面白くて夢中で読みました。訳者もまた乳癌の経験者ですし、原文も、抗がん剤でぼうっとした頭でも読みやすいようにと平易な文章で書かれているそうで、だから尚更読みやすかったのかもしれません。

ケーリー・ターナー博士は、癌病棟のカウンセラーとして働いていた時に、西洋医学では治らないと言われながら奇跡的に生還した人たちを見て、科学者がそういった症例に感心を持たないのはなぜだろう?と疑問を抱いたそうです。

劇的な寛解(病気の症状がなくなること)の症例をいくつも紹介していて、前述の寺山心一翁さんもその一例として紹介されています。

この本の面白いところは、ただ奇跡を紹介しているのではなく、どうやって、何をして治したかを紹介しているところです。各エピソードには、さまざまな代替療法が登場します。エネルギー療法も多く出て来ますし、ハーブなどの植物療法、それからシャーマンが登場するエピソードもあります。

だけど、どの治療法が効いた、という内容ではありません。どの人の場合も、奇跡的な治癒の鍵は「生き方にあった」からです。

自分の生き方を見直し、自分で治療法を決めて、「自分の処方箋」を作ること。その模索する過程で、自分の生き方を見つけた時、癌が無くなっているのです。

これこそが真実だと思いました。

ようやく、自分がすべきことのアウトラインがぼんやりと見え始めました。

もしいま、これから癌の治療をする人や治療中の人に本を1冊だけ薦めるとしたら、わたしはこの『がんが自然に治る生き方』を選びます。興味のある方はぜひお読みになってください。

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