春の野草で身体に溜まった毒を出す

春の野草で身体に溜まった毒を出す

徳島に滞在したのは三日間。お菓子づくりを習おうと決めていた以外は何も予定していなかったのに、中身の濃い三日間となりました。

二日目の夜は、地元のお友達が来て一緒に食事をする予定だと聞いていました。

その日の夕方、東京へ摘んで帰るために庭でドクダミの群生している場所を確認していると、同じように葉っぱの臭いを嗅いだり、摘んだりしている人が居ました。

この人こそ、そのお友達で、晩に皆でいただく天ぷらのために、庭の山菜を摘んでいたのでした。

話を聞いてみると、野草にものすごく詳しく、まるで野草博士のよう。いままで気に留めたこともなかった、雑草とも薬草とも見分けのつかないような草まで、どんな効用があるかを次々に教えてくれました。

わたしも伊勢の田舎で育っているので、祖母に教えてもらって多少は知っているつもりでしたが、レベルが全く違います。

また必要な人を引き寄せてしまったな、わたし、本当に引力が強いなぁ…と、思わず可笑しくなってしまいました。

なんでも、徳島の山は、中国へ輸出する漢方薬の産地にもなっているそうで、辺りは薬草の宝庫でした。あまりに詳しく教えてくれるので、てっきりそれをお仕事にしているのかと思いましたが、牧師をしているということでした。

元々はドクダミだけを摘んで帰るつもりだったのですが、話を聞いているうち、摘んで帰りたい種類がどんどん増えていきました。

まず元から決めていたドクダミ。これは、毒出しのため。冬から春にかけて身体に溜まった毒を出すために、お茶にして飲みます。どくだみ茶は6月までの間に飲んで、夏を迎えるための身体をつくり、それ以降は飲まない(特に秋は飲まない)のだそうです。

わたしは、年中飲んでよいものだと思っていて、春のこの時期に集中して飲むものだとは知りませんでした。

思えば、春の野菜や山菜の苦みは毒出しのためだと言いますが、それと同じなのですね。

自然のリズムに添って季節のものをいただいていれば、健やかでいられるようにデザインされているなんて、なんとよく出来た仕組みなのでしょう。

次に、よもぎ。よもぎ餅などでおなじみですが、よもぎは身体を温めます。

春のまだ肌寒い時にも、よもぎを齧るとすぐに温まるほどの効果だとか。冷えやすい女性には、うれしいですよね。お菓子にしたり、お茶にしたり、お風呂に入れたりと、何かと使えます。

それからスギナ。後から調べたところ、スギナにはものすごい生命力があり、しかも硅素を多く含みます。硅素には骨や皮膚細胞、免疫細胞の活性化、さらには抗癌などの働きがあるそうです。肌が綺麗になり、なんとハゲも治るとか!

牧師さんは「身体を整えてくれる」という説明をしてくれましたが、まさに身体を整えるための最強の薬草かもしれません。

最後にオオバコ。これも漢方薬としても使われます。子どもの頃にオオバコで相撲をして遊びましたが、それぐらい繊維に力があるということです。

あれもこれもと欲張りたくなりましたが、手持ちで帰るにはそれぐらいが限界で、それでもスギナは持ち切れず、後から送ってもらいました。

東京に戻ってから、これらを干してお茶にしたり、さらに粉に砕いてマフィンに混ぜてみたりと楽しんでいますが、効果が一番わかりやすいのは、スギナかもしれません。

最近はスギナを使ったお菓子を研究しているので、スギナについてはまた改めて書こうと思います。

どくだみを干しているところ
干したどくだみは、土鍋で煎ってお茶にします

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