フランキンセンスと癌に効くボスウェリア酸

フランキンセンスと癌に効くボスウェリア酸

癌が見つかってすぐの頃、二年と少し前に、聡哲先生が主催された「がんを癒すアロマテラピー」という講習会に参加したことがあります。

その時に、講師でいらしていたのが永光幸子さん。CRYSTAL*TEA(クリスタル・ティー)という、バイオダイナミック農法のハーブや精油を扱うオンラインショップを運営されています。永光さんは小学生の頃からハーブに夢中だったそうで、植物や香りを本当に愛している方なのだなと強く感じたのが印象に残っていました。その時は、ご自身で作られているというハーブのチンキや、珍しい精油を紹介してくださって、そのどれもが忘れられないぐらい素晴らしかったので、ずっと気になっていました。

先日、その CRYSTAL*TEAさんの Facebookページで「大変希少な、超臨界抽出のフランキンセンス精油が3種類入荷いたしました」という投稿を見た時、「これだ!」と思って、すぐに購入をしました(この時点では「超臨界抽出」の意味はわかっていませんでした)。

癌に最も効果のある精油はフランキンセンスだと言われますが、フランキンセンスの精油は高価だし、以前に使っていた時は効果もよくわからなかったので、最近では使うのを止めてしまっていたのです。だけど、CRYSTAL*TEAさんの扱うフランキンセンスなら間違いないだろうし、いまが必要な時だと思いました。

購入してから知ったのですが、フランキンセンスの癌に効くと言われる有効成分は「ボスウェリア酸」で、強力な抗炎症作用や免疫機能を底上げする力があるそうです。さらには血液の循環を良くしたり、強い抗腫瘍、抗がん作用があるのだとか。

ところが、このボスウェリア酸は一般的な水蒸気蒸留法のフランキンセンスの精油には含まれないという記述を見つけました。

(後日追記:上記は、パーフェクトポーションのウェブサイトで読んだもので、創始者のサルバドーレ・バタリアさんの書かれた記事です。現在、記事は削除されていますが、同じ内容のPDFファイルがあり「ボスウェリア酸はフランキンセンスの樹脂にだけ含まれるもので、エッセンシャルオイルには一切含まれません。」と書かれています。ただし、ブログを読まれた方から「ボスウェリアの種類によるのであって、水蒸気蒸留のフランキンセンス精油にボスウェリア酸が入っていないわけではない」という指摘もいただきました。厳密には「ほぼ入っていない」という言い方が正しいようです。詳しくは文末に追記しています。

飲用できる品質だとして有名なドテラのフランキンセンスの精油を何度か購入したことがありますが、水蒸気蒸留法で抽出されているようですから、期待する効果が得られなかったのはそのせいかもしれません。

それまで知らずにいたことがショックでしたが、改めて CRYSTAL*TEAさんのウェブサイトを見ると、注文したものは、超臨界抽出(二酸化炭素抽出、Co2抽出)と呼ばれる方法で抽出されたもので、購入ページには「これらのフランキンセンスはいずれも超臨界抽出された場合、抗炎症、抗腫瘍、抗酸化作用を持つとされるボスウェリア酸が豊富に含まれるといわれています。」と書かれていました。さすがだなと思いました。

届いてみると、本当に素晴らしい香りのフランキンセンスで、日に何度も蓋を開けては香りを嗅いでしまうぐらいです。最近は治癒反応の痛みで辛いことが多かったので、香りの与えてくれる幸福感に、本当に癒されました。

今回わたしが購入したのは、サクラ、カルテリ、セラータの3種セットです。せっかくなので全種試してみようと思ったのですが、まずはセラータとカルテリの二本を開けてみました。「セラータ」のほうは薬草っぽいフレッシュな香り、香りは「カルテリ」の方が好みでしたが、どちらも特別なエネルギーを感じる香りでした。

あとからメールで永光さんに教えていただいたのですが、ハーブや薬草の実用性を重んじるイタリアでは、フランキンセンスは、ボスウェリア酸が豊富で、フランキンセンスとしてはリーズナブルな部類の「セラータ」が主に使われるそうです。

それともうひとつ。癌を患っていることをお伝えすると、フランキンセンス(ボスウェリア)についてトンプソン真理子さんという方が書かれた詳しい記事を教えていただきました。そこには、以下のような記述があるのですが、たしかに、この直後、わたしはフランキンセンスが本当に強力な薬だということを身をもって体験しました(この話はまた後日書きます)。

ここで、このボスウェリアの何がすごいかというと、強力な抗炎症作用でガンや自己免疫疾患さえも改善していくところにあります。その抗炎症力は、例えば boswellia serrataでは、NSAIDs(ノーシン®などの非ステロイド性抗炎症薬)と同じぐらい強いと言われていますーーしかも、薬にはつきものの副作用もなしに。
ボスウェリア (フランキンセンス)・ パーフェクトガイド

この記事の中で、トンプソン真理子さんは「ボスウェリアはただの言い伝えの民間自然療法ではない、科学に基づいた治療法」だと強調されています。フランキンセンスと癌について詳しく書かれておりましたので、関連記事を紹介しておきます。

CRYSTAL*TEAさんの超臨界抽出のフランキンセンス精油の購入はこちらです。

後日追記(2019. 5. 23)

フランキンセンス精油の蒸留法とボスウェリア酸についての追記です。

このブログを読まれた方から「(フランキンセンス精油にボスウェリア酸が含まれるかどうかは)ボスウェリアの種類によるのであって、水蒸気蒸留のフランキンセンス精油にボスウェリア酸が入っていないわけではない」という指摘をいただきましたので、改めて調べてみたのですが、水蒸気蒸留のフランキンセンス精油にボスウェリア酸が含まれると明確に示したものを見つけることはできませんでした。

逆に、サルバドーレ・バタリアさんの書かれているように、水蒸気蒸留のフランキンセンス精油はボスウェリア酸を含まないという記述は数多く見つかりました。

ボスウェリア酸(ボスウェル酸)はフランキンセンス樹脂の主成分ですが、水蒸気蒸留法では揮発性成分しか抽出できないため、不揮発性であるボスウェリア酸や分子の大きな成分は取り出せず、そのため水蒸気蒸留のフランキンセンス精油にはボスウェリア酸は(ごく僅かしか)含まれないそうで、wikipediaにもそのように書かれています。(参照:Boswellic acid / wikipedia

一方、超臨界抽出(二酸化炭素抽出、Co2抽出)の場合は、水蒸気蒸留に比べてはるかに低い温度で抽出するため、より分子の大きな成分も取り出すことができ、抽出中に化学反応が起きにくいため、より自然の状態に近い上質な精油を抽出できるのだそうです。

わたしの選択は、超臨界抽出(二酸化炭素抽出、Co2抽出)のフランキンセンス精油ですが、その理由は、実際に使用してみて、水蒸気蒸留のものとは別物だと感じているからです。ただし、水蒸気蒸留のものに比べると高価なので、フランキンセンス精油を購入する際は、どのように使用したいかによって、抽出方法を確認のうえで選ばれるとよいのではないでしょうか。

また一般に、フランキンセンスが癌に効くと言われるのは、有効成分のボスウェリア酸の抗がん作用に関する研究を根拠としていますが、ボスウェリア酸をあまり含まない水蒸気蒸留のエッセンシャルオイルも、抗がんの作用を示すことがあるようです。

ちなみに、水蒸気蒸留のものはエッセンシャルオイル、超臨界抽出(二酸化炭素抽出、Co2抽出)のものはエキストラクトと呼びます。

最後に、植物には化学では説明することのできない力があると思います。精油の小さな瓶には、そういった自然の生み出した魔法の力が含まれることもあるように思います。

〈参考〉

How to Easily Disprove Claims of Boswellic Acid in Frankincense Oil
by Essential Oil University

Frankincense Oil and Cancer in Perspective
by Robert Tisserand


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